風量の異なる4機種とノンブロアタイプの計5機種
用途に合わせて様々な設置方法や組み合わせを選択できます。
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きれいな空気で働く環境をいつも快適に
● 電気集じん方式だからできること
電気的に粒子を吸着するので粒子径の大小を問わず高い捕集性能を持ちます。また、エアフィルタのような空気をさえぎる構造とは異なり、送風負荷が小さい事が特徴です。エアフィルタ等に比べ消費電力が少なく、目詰まり等による風量低下はわずかです。
● 電気集じん方式とは
吸引されたオイルミストは荷電部でトゲ先形状からのコロナ放電により荷電されます。集じん部を通過する際に荷電されたオイルミストは静電気力によりアース板に吸着されます。アース版に吸着されたオイルミストは、窓ガラスが結露した時のように吸着量が増えると自重により流れ落ちます。
電気集じん方式 3つのメリット
メリット①
小さな粒子から大きな粒子まで高い捕集性能
オイルミストの微小な粒子は飛散すると、空間全体に広がり空気中に長時間滞留し、様々な障害の元になっていきます。
<オイルミストコレクタの選定時に考慮して頂きたい事があります。>
オイルミストは発生量が多いため、ミストコレクタは、その性能を重量基準の捕集効率で表していますが、空気の清浄度を表すには、空気中の粒子数を測定する方法があります。じつは、粒子数として捉えた場合には、発生するオイルミストの大部分が1μm以下で、捕集範囲外(下限以下)となるオイルミストコレクタが大部分なのです。
【様々な大きさの粒子に高い捕集効率】
サイクロンや遠心分離式では、比較的大きな粒子に対して効果がありますが、粒子径が1μmより小さくなると著しく効率が低下します。電気集じん方式では大小幅広い粒子に対して、高い捕集効率を発揮します。
【1μm以下粒子の重量比率】
金属加工で発生するオイルミストは、加工の方法や条件により発生する粒子径は異なりますが、1~3μmを中心として一定の範囲に分布します。グラフからわかる通り1μm以下の粒子(質量)は全体の10~30%の比率になります。
メリット②
空気抵抗が小さく風量低下しにくい
気流に対して平行な金属板で構成されているので、空気抵抗が少なく目詰まりが発生し難い構造です。フィルタ式では、メンテナンス時期に風量が大きく低下しますが、電気集じん方式での風量低下はわずかです。
一般的なフィルタ式では、目詰まりにより風量が低下するため定期的にフィルター交換を行う必要があります。
電気集じん方式と同等の捕集効率を得るためにはHEPAフィルタ等の微細粒子用のフィルタを使用する必要がありますが、この場合、さらに空気抵抗が大きくなり交換頻度が多くなります。
メリット③
集じんユニットは洗浄再生するから廃棄物が少ない
汚れた電極は繰り返し洗浄して再利用することができるため、フィルタ等の廃棄物が発生しません。消耗部品が少なく交換部品を準備する手間が省けます。
MCHがリニューアル!「MCH-Sシリーズ」の特長
進化のために使いやすさをブラッシュUP
使いやすさを追求し、細部まで見直しました。オプション機能を発揮するための余裕を持った能力を持たせると共に、さまざまな改良を施しています。
モータ、ファンなど送風機構を刷新。これによりダクト配管の曲げや口径の制約などによる風量低下が改善されました。
(対象機種:MCH-S30/MCH-S60)
設置場所に制約があるなどの理由で、オイルミストコレクタを工作機より離れた場所に設置してダクト接続する場合に、ミストコレクタが想定より吸気しないなど思わぬトラブルが発生する事があります。これは、ダクトの長さや、複数回の曲げ等が抵抗になって風量を低下させていることが原因です。送風能力が従来機の1.6倍になったことで、ダクト圧損による風量低下を抑えることができるようになりました。
一例として、従来ダクト配管が『5回曲げ10m』が限度だったものが、『10回曲げ20m』まで対応できるようになりました。※
※1 設置例詳細MCH-S30の場合・・・ダクト径:φ250/MCH-S60の場合・・・ダクト径:φ350
直管部:スパイラルダクト/エルボ部:サクションベント(ダクト1本の場合)
● メンテナンスの手間を減らしてランニングコストを低く抑えることが出来ます
● さらに複数台をダクト接続することで
- 導入数を少なく抑える事ができます。
- 工作機から離れた場所に設置することで、工作機周辺のスペースを有効に活用できます。
- メンテナンスしやすい場所に設置する事ができます。
粒子径の大きいミストや金属粉をサイクロンで分離する事で、本体の負荷を低減しメンテナンス頻度の低減が期待できます。
電気集じん機の電極メンテナンスが必要となるのは、主に金属粉などの粒子が付着するためです。
対象機種:MCH-S15/MCH-S30/MCH-S60
※サイクロン式前処理ユニットはオプション品です。

サイクロン式前処理ユニットはシンプルな構造でメンテナンスも簡単
そして、サイクロンは電気集じんとの相性バツグン!

- サイクロンは風量低下が少ない
⇒捕集ミスト(金属粉)の影響が少ない - メンテナンスの手間が少ない
- 消耗部品がなく、長持ち
空気の流れを妨げない構造により、送風負荷が小さいのでモータ消費電力が少なく、省エネ効果があります。
また、インバータ搭載で最適な風量調整が可能となり、さらに省エネに貢献します。
(対象機種:MCH-S15/MCH-S30/MCH-S60)

加工機との連動運転時に加工機停止後も一定時間集じん運転を継続し、加工機やダクトに滞留するオイルミストを残らず集塵します。

モータ下部にオイル受け機構を設置しました。モータ外扇に付着したオイルミストが床に垂れることを防止します。
オプション 周辺部品